〜九州地区、アレルギー診療医師の方へのお願い〜

シックハウス症候群調査へのご協力のお願い
 シックハウス症候群の調査に御協力下さい

 ここ数年一般によく知られるようになった「シックハウス(sick-house)症候群:シックビルディング(sick-building)症候群」は建築物内の化学物質によって惹起される症候で、中毒、知覚神経や嗅神経刺激、アレルギー・免疫反応などのメカニズムがあり、複雑な症候群と考えられています。その特徴は、新築家屋、改築家屋、職場屋内、学校などで化学物質暴露による、全身倦怠、頭痛、筋肉痛、関節痛、吐き気などの症状です。

 区別して考えるべき、あるいは鑑別されるべき疾患はいろいろありますが、建築物内のみでなく多くの化学物質によるmultiple chemical syndrome(MCS), あるいはchemical intolerance(CI)と混同されやすく、医学的にはまだ一定の診断基準が確立しているとは云えない状況であります。
 カナダではCI全体を含めると全人口の10%とも云われていますが、日本ではそれ程でないにしても最近徐々に増加しているようです。 国の研究対象としてすでに取り上げられていますし、環境問題の一つとしてこれからの大切な課題でありますが、実際に患者さんが、どのくらい病院・診療所を訪れているかというデータがまとまっていません。

 シックハウスに限れば、ホルムアルデヒド、トルエンイソシアンなどはhaptenとして抗原となりえますし、IgE抗体も産生され、アレルギーとの接点になります。その他木材保存剤(ベンゼン、その他有機溶媒)、可塑剤(フタル酸エステル、防蟻剤(有機リン酸系薬剤)などが注目されています。
 熊本市の保健所では平成10年から現状の範囲で、シックハウスに限って建築業者への指導に取り組んでいますが、実際の患者さんの現状を充分把握できていないとの事で、臨床に当たる医師とタイアップして、適切な指導ができるようにしたいと努力しておられます。

 そこで、九州地区の医療施設を訪れるシックハウス症候群を疑わせる患者さんを診療された先生方にホームページを介して御協力いただき、凡その患者数を調査させて頂きたいと考えているわけです。

 質問項目は下記の3項目です。

 日本アレルギー協会九州支部
 メールアドレス(mail@allergy-fk.com)までお返事下さいますようお願いいたします。


mail@allergy-fk.com

1. 現在までに経験された人数

2. 各症例の年令と性別

3. 各症例への対応

 ※ よろしければ先生のお名前や住所もお書き下されば幸いです。

    ご都合が悪ければ、お住いの県名だけでも結構です。