K・Kニュース vol.3(2002年12月号)


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(財)日本アレルギー協会の入会案内

 (財)日本アレルギー協会は厚生省所管の財団法人として昭和42年に発足。目的は国民の30%を越える人達が何らかのアレルギー症状を持つという国民病とも云われる状況に対し、総合的に調査、研究、啓発、広報などによって国民の保健と福祉に寄与することです。学術団体日本アレルギー学会と協力し、医療関係者、患者、行政、社会の多くの人達と手を組んでアレルギー克服に向けて努力しております。昨年より個人会員も募るようになりました。当協会の趣旨に賛同され、入会いただけますようお願い致します。

 

正会員
一般会員
対  象

医師、看護師その他の専門職、医療従事者

患者および家族などの一般の方々

会  費
(4月〜1年間)
一口2,500円
(一口以上)
一口1,500円
(一口以上)
特  典

機関誌
「info Allergy」送付

機関誌
「アレルギートゥデイ」送付


■申し込みと会費納入■: 振込用紙に必要事項を記載し、会費を納入下さい。
 

■ お問合せ先 (振込用紙請求先) ■
〒102-0074 東京都千代田区九段南4-5-11 富士ビル4階
財団法人 日本アレルギー協会
TEL 03-3222-3437  FAX 03-3222-3438


Galveston(in U.S.A.)便り

 Department of Pediatrics Child Health Center


岸川 禮子、 戸川 彰久、 堀内 照美
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 私は4月からガルベストンにあるUTMBの小児科CHRCでvisiting scientist として勉強しています。まだ半年経過したところですが、生活しやすく安全な土地柄だということが分かります。ガルベストン市はテキサス州の南東の港町でメキシコ湾に浮かぶ島で、NASAで有名なヒューストンから車で1時間足らずの所で、人口は約6万5千人、新潟市と姉妹都市です。気候は亜熱帯で、雨は降ればどしゃ降りですが、Seawall通りの明るい日差しは格別です。
 歴史的には19世紀後半、島は綿花・穀物産業で発展し、今もビクトリア朝の贅沢な町並みが残っています。現在はリゾート地として年間650万人もの観光客が訪れ、島全体が常緑樹の樫に覆われ、ハイビスカス、オレアンダーが咲き続き、鳥や小動物がヒトを怖れずに遊んでいます。それでは研究室の紹介をお願いします。 (岸川)

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 1981年に創立されたThe University of Texas Medical Branch at Galveston は77のビル、4つの学校、合計899床の7つの病院を有する大施設です。UTMBの小児科は1991年にNational insitute of child health and Human Development から5年間の補助金を基に免疫学の研究を目的としたChild Health Research Center(CHRC)を設立しました。全米にCHRCは19施設あり若い研究者の育成を目標に活動しています。
 Children's hospitalにあるラボには、組織培養、遺伝子、蛋白、ウイルス、免疫実験を行うための4つのセクションがあり、DirectorのDr. Randall M. Goldblum とDr. Victor E. Reys を中心にその他5人の小児科医がそれぞれ独立した研究を行っています。また多くの研究生や大学院生、テクニシャンが研究に精を出しており、夏期休暇中には近郊の高校や大学の学生の指導も積極的に行われています。
 CHRCは大学内の他の部門との研究交流も活発に行われており、大学外の施設との共同研究も数多くなされています。国際色も豊で世界各国の研究研究者がラボに在籍しています。
 Dr. Randall M. Goldblum とAssistant professor の堀内照美先生はアレルギーが専門で、紫外線など環境因子が花粉の抗原性に与える影響と抗原の構造解析に基づく花粉症ワクチンの開発を主な研究内容としています。メンバーの一人であるDr. Edward Brooks は小児喘息のプログラムを行っています。喘息キャンプは喘息児と親に自己管理を指導することにより小児喘息の罹患率の低下、さらには喘息治療費の節約を目的として行われています。最後に照美先生から一言お願いします。 (戸川)

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 CHRCでは普段はチームごとにミーティングを行い、毎週月曜日には全体のセミナーでお互いの研究内容について情報交換、討論を行っています。ラボの中は和気あいあいとした雰囲気で春にはDr. Goldblum宅でのイースターパーティ、また毎月ラボのメンバーの誕生日のケーキパーティをしています。
 花粉症グループでは2〜3年単位での留学生を募集しています。アレルギー免疫に興味のある方は御連絡下さい!

E-mail : tmidro@utmb.edu(日本語)
FAX:1-409-772-1761(堀内)

 


書 籍 紹 介

小児気管支喘息 治療・管理
ガイドライン2002

古庄巻史/西間三馨、監修
日本小児アレルギー学会 作成
株式会社 協和企画
2002年発行

 

GLOBAL INITIATIVE FOR ASTHMA

世界喘息ガイドライン
─喘息のマネージメントと予防─

National Institutes of health (NIH)
National Heart, Lung, and Blood Institute
2002年発行


支 部 だ よ り

 平成14年7月より、支部長が石川 哮先生から西間三馨先生に交代になりました。これと同時に、九州支部事業を円滑に行うため委員会制度を設け、今後は委員を中心に行っていくことになりました。
 各種委員会の委員名は次の通りです(敬称略、50音順)。

1.調査研究委員会
    
→石川 哮、江頭洋祐、西間三馨、吉田彦太郎
2.KKニュースとホームページ編集委員会
    
→石川 哮、小田嶋 博、岸川禮子、庄司俊輔
3.一般向けアレルギー週間講演会企画委員会
    
→久保千春、庄司俊輔、古江増隆
4.アレルギー談話室番組編成委員会
    
→相澤久道、阿南貞雄、石川 哮、井上虎夫、江頭洋祐、久保千春、
     西間三馨、吉田彦太郎
5.アレルギー・臨床免疫医を目指す人達の研修会企画委員会
    
→江口勝美、 久保千春、 黒野祐一、 長澤浩平、 西間三馨、 古江増隆

 なお、日本アレルギー学会理事の定年制に伴い、石川先生は日本アレルギー学会の理事長も御勇退になりました。残念なことではありますが、むしろ今後はより自由な立場でさらに九州支部のためにご活躍いただけるのではないかと密かに期待しているところです。
 石川先生、支部長のお仕事本当にお疲れ様でした。今後ともよろしく御指導お願い致します。

(庄司俊輔)

 

 

 

Kyushu Kyohkai News
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郵送でもEメールでも
構いません。

「K・K News」Vol.3
2002年12月31日発行

発行:(財)日本アレルギー協会九州支部
〒811-1394 福岡市南区屋形原4-39-1
TEL092-565-5534(内272)
FAX092-566-0194
メールアドレス
mail@allergy-fk.com

 


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