K・Kニュース vol.4(2003年6月号)
〜Page6〜
(財)日本アレルギー協会の入会案内
(財)日本アレルギー協会は厚生省所管の財団法人として昭和42年に発足。目的は国民の30%を越える人達が何らかのアレルギー症状を持つという国民病とも云われる状況に対し、総合的に調査、研究、啓発、広報などによって国民の保健と福祉に寄与することです。学術団体日本アレルギー学会と協力し、医療関係者、患者、行政、社会の多くの人達と手を組んでアレルギー克服に向けて努力しております。昨年より個人会員も募るようになりました。当協会の趣旨に賛同され、入会いただけますようお願い致します。
正会員 一般会員 対 象 医師、看護師その他の専門職、医療従事者
患者および家族などの一般の方々
会 費
(4月〜1年間)一口2,500円
(一口以上)一口1,500円
(一口以上)特 典 機関誌
「info Allergy」送付機関誌
「アレルギートゥデイ」送付
■申し込みと会費納入■: 振込用紙に必要事項を記載し、会費を納入下さい。
■ お問合せ先 (振込用紙請求先) ■
〒102-0074 東京都千代田区九段南4-5-11 富士ビル4階
財団法人 日本アレルギー協会
TEL 03-3222-3437 FAX 03-3222-3438
私の趣味 〜斑入(ふいり)植物の採集〜
佐世保市立病院総合病院 副院長 浅 井 貞 宏
-----------------------------
園芸店に行くと多くの斑入植物が売られています。日本人は古くから斑入植物を好み、野生の植物の中から選別し愛培してきました。すでに江戸時代には斑入植物に関する園芸書籍が出版されています。斑入植物は外見的に以下のように分けられます(図1)。
これらの斑入の機構について
1)クロロフィルの欠先によるもの:これには細胞質遺伝あるいは色素体遺伝をする例が知られていますが、核遺伝子に支配される場合もあり、核と細胞質の相互作用に興味が持たれています。最近トランスポゾンによる斑入も発見されたそうです。2)表皮下細胞層に、空気を含む細胞間隙の発達することによる。3)表皮細胞の変形による。4)細胞にクロロフィル以外の色素を含むことによる。などが知られています。このように興味ある斑入植物の Original(買ったものではない)を見つけたいと思い、山や野原を歩く時に斑入や珍しい植物がないか、その目でスクリーニングして歩くことにしています。
今まで発見したOriginalの斑入植物を下表に記してみます。
1.
カラムシ(切斑・うぶ)(写真1)
花粉喘息をおこす植物。愛媛県内子町熊の滝産。2.
ナワシログミ(覆輪・うぶ)
6月に実がうれるグミ。佐世保市天神町産。3.
ヒサカキ(覆輪)
神様の木。長崎県大瀬戸町産。4.
セイタカアワダチソウ(掃込・虎斑)
キク科の外来植物。庭に飛来した種子より自然発芽しているのを発見。佐世保市東浜町産。5.
ハマボウ(切斑・掃込)日本原産ハイビスカス。
佐世保市早岐町で採取した約200粒の種子より1本発芽。佐世保市東浜町産。6.
ノアザミ(掃込)佐世保市八天岳産。
これらの斑入植物を栽培していると、斑の形は植物の生長や枝により、種々に変化することがあり楽しめます。斑入植物は案外思わない所で見つかりその時は大喜びです。皆様もさがしてみて下さい。
書 籍 紹 介
鼻アレルギー診療ガイドライン
─通年性鼻炎と花粉症─
2002年版(改訂第4版)鼻アレルギー診療
ガイドライン作成委員会
監修・作成
株式会社 ライフ・サイエンス
2002年発行
EBMに基づいた喘息治療ガイドライン
宮本昭正
監修
厚生労働省医療技術評価
総合研究喘息ガイドライン班
作成
株式会社 協和企画
2002年発行
気管支喘息診療実践マニュアル西間三馨/庄司俊輔
監修・作成
文光堂2003年発行
支 部 だ よ り
梅雨のうっとしい毎日も漸く明けようとしています。こんな中、発刊にご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。
アレルギー協会九州支部主催の医師向け、一般向けの講習会も盛会の内に終了しました。アレルギー・臨床免疫医を目指す医師の研修会も盛会でした。今年は、タイトルから若手を省き、医師の研修会となったせいか?盛会でした。アレルギー疾患は年々増加しており、これを目指す医師が積極的に参加しているということは大変素晴らしいことと考えられます。
アレルギー学会春季臨床大会も横浜で、数々の新しい企画とともに好評のうちに終わりました。アレルギー学会は和気藹々と情報を交換できる雰囲気があり、九州支部の中でもこの雰囲気は更に強く、アレルギーの発展に結びつくことと思われます。
さて、いよいよ夏がきますが、九州支部の中でも幾つかの夏の企画があります。子供たちの夏を利用したサマーキャンプやタラソテラピーなどなど。このニュースがお手元に届く頃には受付が終わっているかもしれませんが、その場合には、来年、覚えておいて患者さんにお勧めください。また、夏休みを利用して日頃できない検査、気道過敏性検査や、各種誘発検査、また、定期的な検査なども行いやすい季節となりました。さらに、夏を利用して各種研究会、講習会も行われます。コーメヂィカル対象の講習会もあります。というわけで、よく考えてみると実は結構、忙しそうです。
先生方には、お忙しい季節ですが、秋からのアレルギーシーズンに備えて休養も必要かと。ですから、体のことを考えて、明日を思い煩われることなく、今日は、ビヤガーデンにでもいらしてゆっくりして下さい。その際、このKKニュースをお持ちください。半額にはなりませんが、涼やかな気分になります。
(小田嶋 博)
Kyushu Kyohkai News
(K・Kニュース)に対するご意見・
ご感想をお寄せ下さい。
郵送でもEメールでも構いません。「K・K News」Vol.4
2003年6月20日発行発行:(財)日本アレルギー協会九州支部
〒811-1394 福岡市南区屋形原4-39-1
国立療養所南福岡病院
研修・情報センター内
TEL092-565-5534(内272)
FAX092-566-0194
発 行 人/西間三馨
編集委員/石川 哮・庄司俊輔・
小田嶋 博・岸川禮子
メールアドレス
mail@allergy-fk.com