K・Kニュース vol.5(2004年1月号)


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(財)日本アレルギー協会の入会案内

 (財)日本アレルギー協会は厚生省所管の財団法人として昭和42年に発足。目的は国民の30%を越える人達が何らかのアレルギー症状を持つという国民病とも云われる状況に対し、総合的に調査、研究、啓発、広報などによって国民の保健と福祉に寄与することです。学術団体日本アレルギー学会と協力し、医療関係者、患者、行政、社会の多くの人達と手を組んでアレルギー克服に向けて努力しております。一昨年より個人会員も募るようになりました。当協会の趣旨に賛同され、入会いただけますようお願い致します。

 

正会員
一般会員
対  象

医師、看護師その他の専門職、医療従事者

患者および家族などの一般の方々

会  費
(4月〜1年間)
一口2,500円
(一口以上)
一口1,500円
(一口以上)
特  典

機関誌
「info Allergy」送付

機関誌
「アレルギートゥデイ」送付


■申し込みと会費納入■: 振込用紙に必要事項を記載し、会費を納入下さい。
 

■ お問合せ先 (振込用紙請求先) ■
〒102-0074 東京都千代田区九段南4-5-11 富士ビル4階
財団法人 日本アレルギー協会
TEL 03-3222-3437  FAX 03-3222-3438


私の趣味

 〜エスカルゴブルゴーニュ〜


九州大学名誉教授 小宮山 荘太郎
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 30年以上前の話であるが、国際音声言語医学会がスイスのインターラーケン市で開催された。私は国際学会に初参加すべく演題をだした。それは8月中旬に開催が予定されていたので、少し外国に慣れなくてはと思い、夏休みを利用してパリ・ドイツ・スイスとヨーロッパの定番観光地を回ることにした。話は旅の最初のパリでの出来事である。

 ドゴール空港に着いたのは夕方で暗くなりかけていた。今から考えると夏なので、すでに9時は過ぎていたのかも知れない。B君と一緒に空港からタクシーにのり西鉄観光が予約してくれたホテルに行った。驚いたことにホテルのフロントは我々の予約は受けていないと言った。しかもこのホテルの部屋はすでに満室で残念がなら貴方方を泊めることは出来ないとのことだ。
 覚悟はしていたが最初からトラブルである。顔を青くしながら、よい方法はないかと聞くと、フロントのボーイがオペラ座の横にあるホテルスクイドを紹介してくれた。幸い30分後にはホテルスクイドにチェックインできたが、ここはパリのど真ん中といってもよいくらい地理的条件がよく、ホテルマンのサービスも前のホテルと比べて格段に洗練されており部屋もスウィートルームで大きな洗面所にはバス、トイレのほかにヴィデ(のちに大失敗したが)などもあり我々は大いに満足した。

 疲れたが宿が決まって安心したのか腹が空いた。パリの第一夜はホテルの横にあった居酒屋で遅い夕食を取ることにした。ここは19世紀の建造物で石で出来た異国情緒たっぷりの店だったので気に入った。我々は先ず、ビールを注文し次につまみを考えた。メニューはフランス語のみ、何が何やら全く分からなかった。B君は教養部でフランス語を習ったそうだが全く役には立たなかった。
 突然、そうだフランスではエスカルゴだとひらめいた。我々はメニューからエスカルゴらしきものを見つけ、念のためにどんなものかとウェイターに聞いた。よく考えてみなくても、すぐ分かることだが、フランス語がまったく理解できないのにエスカルゴの説明が分かるはずがなかった。4〜5分だったかこれがフランス語かと聞きほれていたら、ウェイターは突然紙にカタツムリの絵を描いた。我々は感激してニッコリ笑い即座に注文(OKの指サイン)した。

 今この料理は赤ワインが合うと思っているが、その頃の我々はビールと日本酒の世界だったのでビールをたらふく飲んだ。非常に美味しいビールであった。このときのエスカルゴが美味しかったのでその後いたるところで食べた。いずれも標準以上の味がして満足した。そのうちどこで食べても、誰が作っても同じような味ならひとつ自分で作ろうと思うようになった。色々の作り方があり試してみたが最近は以下の簡単レシピに落ち着いた。

 そんなに重くない普通の赤ワインがとてもよく合う。

【材 料】

・エスカルゴ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

1缶

bバター‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

1缶

bエシャロット(タマネギでもよい)

みじん切り(可能な限り小さくする)

bニンニク‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

最低5〜6個すりおろす(多い方がうまい)

bパセリ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

みじん切り(市販の一束は使う)

bアンチョビソース‥‥‥‥‥‥‥‥

少々

b胡椒、薄口醤油‥‥‥‥‥‥‥‥

少々

 

【作り方】
@

エスカルゴを一缶水洗いしてザルにあげて水気を切る。

A

ボウルにやわらかくしたバターとすりおろしたニンニクを全部加え、エシャロットのみじん切り(タマネギでも可)パセリのみじん切りを加えてよく混ぜる。次いで、鰯の塩附けのアンチョビソースと胡椒で味を調え、薄口醤油を少し加えて香りづけをする。これを良く混ぜてエスカルゴの殼に詰めて、その中にエスカルゴの身を入れる。又、簡単に作ろうと思えば、たこ焼き用の鉄鍋のくぼみにエスカルゴを一つずつ置きこれにエスカルゴバターをタップリのせる。いずれも200度C、15分位オーブンに入れて焼けば出来上がる。

※言うまでも無いことであるが、これは熱くないと味が落ちる。熱々で食べること。
 是非、作ってみて下さい。赤ワインが美味しいと思います。

 


書 籍 紹 介

-治療のエキスパートが書いた- 
小児喘息治療
実践マニュアル

飯倉洋治/杉本日出雄/斎藤博久
編集
フジメディカル出版
2003年発行

 

喘息予防・管理
ガイドライン2003
JGL1998改訂第2版
牧野荘平/古庄巻史
宮本昭正/西間三馨
監修
厚生省免疫・アレルギー研究班
作成
株式会社 協和企画
2003年発行

慢性閉塞性肺疾患の診断、管理、
予防のグローバルストラテジー
日本呼吸器学会ガイドライン
施行管理委員会
[委員長:福地義之助、担当委員:
石井芳樹/植木純/白日高歩/
巽浩一郎/飛田渉/三嶋理晃(50音順)]
監修(日本語版)
2003年発行


支 部 だ よ り

 新年明けましてお目出度うございます。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
 岐阜のアレルギー学会(会長:永井博弌)も盛況に終わりました。なんと時間の過ぎるのが早いこと、先生方も同じ気持でしょう? それでは2003年7月以来、日本アレルギー協会九州支部の活動状況をお知らせします。

 1. 7月25日:一般向けアレルギー講習会企画委員会(福岡市)
 2. 8月 4日〜 7日:第33回喘息児サマーキャンプ(主催)
             福岡市油山青年の家(記事)
 3. 8月5日〜 9日:第25回太陽の子サマーキャンプ(後援)
             諌早少年自然の家(記事)
 4. 8月12日〜13日:熊本アレルギーの子を持つ親の会キャンプ
             (後援) 阿蘇山(記事)
 5. 8月21日:アレルギー臨床免疫医を目指す人達の為の研修
             会画委員会(福岡市)
 6. 8月22日:ラジオ放送アレルギー談話室番組編成会議(福岡市)
 7.10月16日:KK News 編集委員会(福岡市)
 8.10月24日:アレルギー協会九州支部幹事会(岐阜市)

 日本アレルギー協会九州支部ではアレルギー・免疫の仕事を行っている多くの医療関係者や疾患を持つ患者の皆様に役立つ活動を目指しています。

(岸川禮子)

 

 

 

Kyushu Kyohkai News
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郵送でもEメールでも構いません。

「K・K News」Vol.5
2004年1月1日発行

発行:(財)日本アレルギー協会九州支部
〒811-1394 福岡市南区屋形原4-39-1
国立療養所南福岡病院
研修・情報センター内
TEL092-565-5534(内272)
FAX092-566-0194
発 行 人/西間三馨
編集委員/石川 哮・庄司俊輔・
小田嶋 博・岸川禮子
メールアドレス
mail@allergy-fk.com


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